電波プロダクトニュース



200401_01
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
4月1日 200401_01 日本ケミコン 受動部品 コンデンサ パソコン・OA機器・LAN用

大容量のチップ/リードタイプでサーバーに最適な耐圧80Vのハイブリッドコンデンサ


日本ケミコンのハイブリッドコンデンサ
「HXDシリーズ」(左)と「HSDシリーズ」

 日本ケミコンは、導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ(ハイブリッドコンデンサ)における高耐圧化に向けた新製品の開発を加速している。次世代データセンターの48Vシステム向けサーバー用途などに対応し、定格電圧80Vの大容量タイプとしてチップ型「HXDシリーズ」およびリードタイプ「HSDシリーズ」を開発した。さらに22年には100V定格品のサンプル出荷を予定している。

 新製品は、6月にサンプル対応を開始、10月からチップタイプはケミコン東日本・宮城工場、リードタイプはケミコン山形・米沢工場で、それぞれ月産100万個の量産を計画。

 サーバーの48V電源向けには、アルミ電解コンデンサを使用するのが主流だったが、今回開発したハイブリッドコンデンサを使用することで、アルミ電解コンデンサの数倍に当たる大幅な許容リプル電流の増加が見込め、それに伴う員数削減が可能になり、機器の小型化を推進できる。

 今回、80Vの高耐圧化を実現した背景は、電極箔および導電性高分子材料の最適化を行うことで、従来品「HXAシリーズ」に比べて、140%相当の高容量化を図りながら、高信頼性、高耐圧化を達成した。

 サイズは、リードタイプがφ10×10mm、リードタイプがφ10×12.5mm。静電容量は56―68μF。耐久性は105度5千時間。定格リプル電流(105度)は、チップタイプが2400mArms/100kHz、リードタイプが3千mArms/100kHz。また、100kHzにおけるESRは、チップタイプが33mΩ、リードタイプが28mΩ。

 ハイブリッドコンデンサは、電解質に導電性高分子と電解液の両方を使用することで、導電性高分子による低ESR特性と優れた耐熱性、電解液による酸化皮膜修復性を併せ持ち、低ESR、高信頼性、高電圧対応を特徴としている。これまで、高耐圧化と大容量化を両立した新製品開発が活発で63V定格まで量産。自動車やサーバーなど、用途が広がってきた。

 同社では、今回の80V定格品の開発に続く高耐圧化に向けた開発スケジュールとして、22年をメドに100V定格まで引き上げ、サンプル対応を予定している。


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