最新のコネクター製品紹介


◆メモリースティックDuoコネクター
快適操作で業界最小の実装面積
 アルプス電気は、各種携帯機器の小型化とともに急激な拡大が予想されるメモリースティックDuoの接続用コネクターSCEMシリーズを開発した。
 SCEMシリーズは、スイッチなどの製品で蓄積してきた固有の機構設計技術により、メモリースティックDuo接続用コネクターとして業界最小の実装面積と、業界最長のメディア排出距離を確保するなど快適な操作性を実現した。
 サイズは、幅23.0×長さ26.9×厚さ2.3mmと小型で、業界最小の実装面積を達成している。また、メディアの排出/挿入は、スロットにメディアを押し込んで挿入し、および押し込むことで排出されるメディアプッシュタイプで、明快なクリック感とメディアの抜き差しを容易に行うことができる業界最長のメディア排出距離6mmを確保、最適な操作性を実現している。
 さらに、ロック状態でメディアが不用意に抜けないメディアロック機構やメディアの排出を一定の距離で止め、メディアが飛び出すことによる落下や紛失を防止するメディアハーフロック機構を採用している。リフローハンダ対応で、鉛フリー品となっている。

写真1
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アルプス電気のメモリースティックDuoコネクター


アルプス電気【問い合わせ先:03―3726―1211】


◆スタッキングコネクター0.3mmピッチ、高さ1.5mm型を開発
 本多通信工業は、携帯電話、PDA、デジタルカメラなどのモバイル機器をターゲットにした高密度実装用、基板対基板および基板対FPC用の0.3mmピッチ、高さ1.5mmの80芯低背スタッキングコネクターを開発、サンプル出荷を開始した。4月から量産を開始する。
 このコネクターは、80芯の0.5mmピッチ品と比較した場合、基板の実装面積が約35%で大幅な削減が可能になる。量産は50、80芯で開始し、その後芯数展開を行う。
 基板およびFPCへのコネクター実装は、自動機マウントによるSMTリフローハンダ対応で、ハンダ付け端子は4列千鳥配列で列間0.6mmピッチとなっているため、隣接端子間ハンダブリッジが発生しない構造となっている。おもな仕様は、定格電流:0.3A、定格電圧:50V、使用温度:―25℃〜85℃。
 また、インフィニバンド規格に準拠した高速通信用のインターフェイス用コネクターHIBシリーズを開発している。このコネクターは、IBTA規格準拠、伝送速度2.5Gbps(1.25GHz)。作動ペア間にシールドを設けて、低挿入損失、低クロストークを実現している。

写真2
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本多通信工業の0.3mmピッチ低背スタッキングコネクター


本多通信工業【問い合わせ先:03―3714―1161】


◆DC〜40GHz対応SMP型同軸コネクター
 SMKは、半導体検査装置や光通信モジュール、計測器向けにSMP型同軸コネクター(MIL規格準拠)を業界で初めて開発、販売を開始した。
 この同軸コネクターは、同社のプッシュオン同軸コネクターTC―10シリーズ(12.5GHz対応)によって培った技術を応用し、整合性を高め、使用周波数帯DC〜40GHz(ストレートプラグ)、DC〜20GHz(ライトアングルプラグ)と高周波への対応を実現した小型プッシュオン同軸コネクター。MIL―STD―348Aに準拠しており、プラグとレセプタクルの嵌合性に優れ、プッシュオン同軸コネクターにありがちな嵌合時のぐらつきがなく、安定した高周波特性が得られる。
 また、実装高さがわずか2.7mmのSDメモリーカードコネクターCLE9109―0100Gを発売した。新製品は従来品に比べて7%減という薄型化を実現したほか、同5%減の重さ1.8gを達成した。

写真3
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SMKのSMP型同軸コネクター


SMK【問い合わせ先:03―3785―1111】





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