シャープ

世界に先駆け8Kテレビ発売

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「AQUOS 8K」(LC-70X500)

 シャープは世界に先駆け、1日から超高精細8K対応の70V型液晶テレビ「AQUOS(アクオス) 8K」(LC―70X500)の販売を開始した。10月にスタートした事前予約販売も150台の実績と順調で、今後は店頭展示の強化などに取り組みながら商戦を盛り上げていく。

 4K・8K実用放送のスタートを1年後に控え、国内テレビ市場では4K有機ELテレビをはじめ高精細テレビの売れ行きが好調だ。

 こうした中、同社では4Kテレビのさらに先をゆく8Kテレビで、業界の先陣を切り、高精細テレビの市場をけん引していく考えだ。

 新製品は、フルハイビジョンの16倍となる約3300万画素(7680×4320画素)を持つ超高精細な8K液晶パネルを搭載。

 独自の色再現技術「リッチカラーテクノロジープロ」や、高コントラストを実現する「メガコントラスト」など、長年AQUOS開発で培ってきた広色域・高輝度技術を投入し、実物とほとんど見分けがつかない究極のリアルな映像を再現する。

 4Kコンテンツや地上デジタル放送、BDソフトの映画など、それぞれの映像を、8K解像度にアップコンバートして楽しむことができ、デジカメで撮影した4Kを超える解像度の写真データもUSBを使い、元の解像度で表示できる。

 また、8K解像度でのHDR規格(HLG・PQ方式)にも対応。HDR規格で収録された広い輝度情報を画像処理エンジンで忠実に復元する。

 同社ではAQUOS 8K発売に合わせ、テレビCMも投入、さらに10月2日からは事前予約販売にも取り組むなど、積極的な営業施策を展開した。

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「AQUOS 8K」の実機展示で
究極のリアルな画質を
アピールして商戦を盛り上げる
 また、9月に入って合展形式の特別商談会として「全国縦断シャープ元気フェア」を全国的に開催し、商戦を盛り上げてきた。

 同フェアでは実機展示した会場もあり、多くの顧客に映像の美しさに対する実感提案を行った。この取り組みが奏功し、150台の予約販売の多くは合展会場での成約となったという。

 12月1日発売に合わせては、主要量販店頭で実機導入が進み、100万円強の店頭価格で並んだ。今後、年末商戦においては、こうした店頭での実機提案が、さらに商戦を加速させると同社では期待している。

 同社によると「まだ、実物を見ていない段階からでも予約が入るなど、十分な手応えを得た」とし、さらに店頭やWeb、一部地域では合展開催に合わせたローカルCMの投入などに取り組み、追い込みをかけていく。

 同社では8K対応テレビのラインアップを拡充。70V型に加え、18年度中には80V型、75V型、65V型、60V型の中から市場ニーズを見極めラインアップを随時拡充していく方針だ。

 18年12月の8K実用放送に合わせて投入する「8K放送対応受信機」も、20万円を割る価格で検討している。

 同社では「20年度には60V型以上の半分は8K対応テレビとしたい」(TVシステム事業本部・喜多村和洋副事業部長)と意欲的だ。