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大型アルミ電解コン 
ニチコンは自動車や産業機器に適した業界初の650Ｖ／700Ｖ耐高電圧大型アルミ電解コンデンサーと強耐振性チップアルミ電解コンデンサーを開発した。安定成長市場として重点分野に掲げている自動車の入力電圧の高電圧化や過酷な使用条件に対応できる。10月5日から幕張メッセで開催されるＣＥＡＴＥＣ ＪＡＰＡＮ２００４に出品する。 耐高電圧大型アルミ電解コンデンサーは105度Ｃ2000時間保証品で定格電圧を従来の600Ｖから650Ｖに上げた「ＥＶシリーズ６５０Ｖ」（静電容量範囲260〜1200μＦ、φ51×78Ｌからφ64×186Ｌミリ）と、85度Ｃ2000時間保証品でこれまで630Ｖだった定格電圧を700Ｖにした「ＮＸシリーズ７００Ｖ」（270〜2700μＦ、φ51×80Ｌ〜φ90×190Ｌミリ）のネジ端子型2シリーズ。ハイブリッド自動車、燃料電池車、産業用インバーター電源向けを中心に10月からサンプル出荷し、長野工場で11月から月産1万個で量産を開始する。サンプル価格1万5,000円／個。 ともに陽極箔の誘電体酸化皮膜を厚くし、エッチングピット形状を最適化。高電圧、高温度下でも安定した新開発の電解液を採用することで静電容量を確保しながら耐高電圧化を図った。耐電圧の確保で耐リプル電流性能、温度特性を損なうことのない製品設計を可能にした。 これまで400〜450Ｖの大型アルミ電解コンデンサーを2個直列接続していたＡＣ400Ｖ入力の産業機器用インバーター回路も今回の新製品1個で対応できる 強耐振性チップアルミ電解コンデンサーは一般品でＸＹＺ方向各10Ｇの耐振性を30Ｇ（10〜2000ヘルツ）に高めた125度Ｃ保証の「ＵＥシリーズ」（定格電圧10〜50Ｖ、定格静電容量範囲33〜4700μＦ、φ8×10Ｌ〜φ20×21.5Ｌミリ）。 大野工場とニチコン岩手で10月から月産50万個で量産を開始する。サンプル価格300円／個。耐振性が求められる自動車のエンジン回りや、産業機器などの需要にも応える。 座板の4隅側壁部を高くし、製品重心位置を上げた。また、リード線折り曲げ端子の両側に補助電極（補助端子）をつけ、30Ｇの耐振動性を確保した。φ8、φ10ミリ品が125度Ｃ2000時間保証。φ12.5〜φ20ミリが125度Ｃ5000時間保証。 |
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