電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
3月3日050303_01 フィリップス 半導体集積回路 専用IC 移動体通信機器用

業界初Linux対応のスマートフォン向けSoC



オランダのフィリップスは1日、業界初のLinux対応スマートフォン向けシステム・オン・チップ(SoC)新ファミリー「ネクスペリア・セルラー・システムソリューション9000」を発表した。インターネットへの高速接続機能を内蔵しており、スマートフォンでの音楽ダウンロード、3Dゲームプレイ、デジタルテレビ視聴を実現する。

「9000」は、マルチメディア機能向けアプリケーションエンジン、電話モデム、放送・接続サブシステムを含んでおり、先進のスマートフォン製造を簡素化。また、オープンソースの「Linux」および高性能チップセットを搭載したソリューションとして、携帯通信事業者や端末メーカーのスマートフォン、携帯マルチメディア機器の開発時間を短縮、最小限のリスクで製品市場投入までの時間を縮小することができるとしている。

通信関連の調査・コンサルティング企業、英ARCグループによると、スマートフォンの売上げは今後五年間で急激に拡大。 04年2760万台から09年は1億2500万台に達する見込みだ。

また、スマートフォン・メーカーのオープンソースOSに対する需要も増大しており、09年までにはスマートフォンの約九割がオープンソースOS対応機になるとARCでは予想している。

Linux対応の「9000」の利用で、顧客は多様なサードパーティーのアプリケーションに対応することができ、端末の機能更新も継続的に行うことが可能。このため簡単に、端末機能をカスタマイズしたり拡張できる。携帯電話機能をまとめたサンのプログラミング言語「J2ME」が、アプリケーションの柔軟性、携帯性、セキュリティ性を提供。Linuxと「Java」の双方を採用したことで「9000」ファミリーは、通信事業者向けにアプリケーションの無線ダウンロード、更新、メンテナンスなど、新サービスを可能にする選択肢を提供するとしている。

OSはLinuxのほか、シンビアンOSやウインドウズ・モバイルにも対応。ファミリー最初の製品は「ネクスペリア・セルラー・システムソリューション9100」で、今年第2四半期に市場投入。第4四半期に量産出荷の予定だ。

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