松下電子部品は業界最小の低抵抗値47ミリΩを実現した1005角形チップ固定抵抗器「ERJ2BWシリーズ」を4月から月産一千万個で本格量産する。定格電力0.125W。携帯電話など小型携帯機器の電源回路の電流検出用に適している。サンプル価格6円/個。

独自の厚膜抵抗体材料を採用。表裏両面に抵抗体を印刷する新開発の両面抵抗構造を用いることにより、1005サイズで業界最小の47ミリΩの低抵抗値を実現した。同社従来の1005サイズでは低抵抗値100ミリΩだった。

また、独自の厚膜抵抗体材料によって従来2012サイズの定格電力だった0.125Wを1005サイズで実現した。

高電力ニーズが強い電流検出用途に適している。小型携帯機器の電源回路に使えば同回路を小型化できる。

厚膜抵抗材料に加え、ニッケル、錫の二層メッキに銅を加えた三層メッキ電極構造を採用して、両面抵抗構造で電極部が表裏二カ所となり低TCRの妨げとなっていた端子電極部の抵抗値を半減。TCR±300×10の-6乗/℃にして検出電流値の変動を抑え、各種機器の動作ばらつきを低減できる。

外形寸法1.0×0.5×0.5ミリ、抵抗値範囲47-91ミリΩ、抵抗値許容差±2%、±5%。