電波プロダクトニュース



040107_03
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
1月7日 040107_03 ローム 半導体集積回路 ドライバー・コントローラ 汎用


データ転送高精度で高信頼性、ターミネーションレギュレーターICを開発、



ロームはDDRT・U対応SDRAM用に高速メモリーデータ転送の信頼性を向上したターミネーションレギュレーターIC「BD3531F/BD3532F」を開発した。

 パソコンのメインメモリーとして使用されるSDRAMは1G、2Gと高速化するCPUにあわせて、高速伝送が求められており、従来の2倍の高速化が実現できるDDR―SDRAMが主流になっている。高速化にともない、メモリー自体に電源を供給するICに加え、CPUとの間にデータの信頼性を高めるターミネーションレギュレーターが必要となっている。

 同社では今回、ターミネーション電圧精度VREFを±30mVと競合製品の3分の1に抑え精度を高めたターミネーションレギュレーターICを開発した。  分圧抵抗を使用し、高速データ転送を行うためデータの振幅を2.5Vから1.25V幅に変換するSSTL回路に高い電圧精度、ドライブ電流切り替え特性を向上させた電源を供給する。これにより転送されるデータの「High」「Low」信号の判定領域が従来に比べ大きくなり、電圧の振幅幅は少なくてよいため高速化に対応できる。 

 電圧精度、過渡応答特性が悪いと「High信号」「Low信号」の過渡期で相互に急激な電流変化が発生した際に、両信号の判定領域が十分に確保できず、誤ったデータとしてDDR―SDRAMへ書き込まれ誤動作の原因となる。  さらにレギュレーター出力のMOSFETに3Aの十分な電流能力をもたせ、回路技術でドライブ能力を高めることで高速な過渡応答特性(ドライブ電流方向切り替え特性)を実現した。出力ドライバーのMOFETは低オン抵抗(200ミリΩ)であるため次世代DDR―SDRAM規格のDDRUにも対応している。


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