電波プロダクトニュース



040109_03
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
1月9日 040109_03 (独)インフィニオン 半導体集積回路 メモリ 一般産業用


フラッシュメモリー



 独インフィニオンテクノロジーズ(インフィニオン)はこのほど、世界で初めてTwinFlash技術をベースにしたNAND型512Mビットのフラッシュメモリー・チップを開発、フラッシュメモリー市場に参入した。 このフラッシュメモリー・チップは、インフィニオンとサイファンセミコンダクターズ両社の合弁会社であるインフィニオンテクノロジーズ・フラッシュが開発した。

TSOPパッケージで提供され、主にデジタルスチルカメラやPDAなどに使われているSDカードやマルチメディアカード、コンパクトフラッシュカード、メモリースティックなどのリムーバル・ソリッド・ステート市場をターゲットにしている。ドレスデンのインフィニオン200mmDRAM工場で生産を開始している。

TwinFlash技術は、サイファンセミコンダクターズが開発した先端的な不揮発メモリー技術であるSaifun NROM技術で製品化された。NROM技術は、NOR型フラッシュとEEPROMのベースとなる技術として性能が実証されており、一個のトランジスター・セル内に2(Twin)ビットの情報量を別々の場所に1ビットずつ記憶する。

同等なプロセス構造を持つ1セル内で1ビットを記憶する浮動ゲート技術と比べると、TwinFlash技術は1セル内に2ビットを記録でき、かつマスクのレベルが低いので、ダイの寸法は40%縮小されることから製造コスト面で有利である。

同社では、2004年末までに170nm技術を用いて月当たりウエハーで1万枚を超える生産をスタートさせる計画。さらにコスト・ポジションをさらに改善し、2Gビットまでの大容量化を可能にするため、より微細な110nm技術での生産を目指して開発を進めている。


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