電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
1月28日 040128_02 東芝 半導体素子 イメージセンサー 情報家電用

CMOSイメージセンサー



 東芝は、カメラ付き携帯電話向けにCMOSイメージセンサーの新製品として、0.18μmプロセスを採用し画素ピッチを従来の5.4μmから3.75μmにシュリンク、チップ面積も約3分の1、モジュール容量比72%減と超小型、低消費電力を実現した、VGAカメラモジュール「TCM8230MD」を開発した。サンプル出荷は3月から、量産は大分工場で5月から月産100万個で開始する。サンプル価格は3,000円。

同社は携帯電話向けに、CCDと同等の画質を実現するCMOSイメージセンサー「Dynastron」(ダイナストロン)の提供に注力している。2003年第4四半期は月産300万個、04年第1四半期には月産400万個に増産する。02年のワールドワイドカメラ付き携帯電話のシェアは27%獲得、現在海外向けが6割を占めるが、国内でも東芝製「V302T」をはじめとした、最新の7機種に採用されるなど、高品質な画質に定評がある。

現在主力の0.35μmプロセスVGAセンサーの量産工場である、東芝岩手に加え、大分工場で0.18μmプロセス品を生産する。今回プロセスのシュリンクにより画素ピッチを縮小し、33万(VGA)画素対応で1/6インチを実現した。画素ピッチの縮小に伴い、問題となる感度の低減は、暗時のリーク電流15エレクトロン(20度C、15フレーム/秒時)を従来の10分の1以下を実現することで、感度を維持した。

消費電力は30フレーム/秒時40ミリワットと従来比3分の1を実現している。さらに6×6×4.5ミリメートルの超小型カメラモジュールを実現、ハンダフローが可能で柔軟性に優れた小型ソケット(8.2×8.2×5.2ミリメートル)も提供する。 今年第3四半期には0.18μmプロセスによる、メガピクセル製品の提供を行う予定で「高画質を維持しながら、高画素、小型化をすすめており、2.3Mと実用レベルの高画素化をめざし、暗電流の低減などの低雑音化を行っている」(システムLSI事業部システムLSI事業統括第1部映像・情報システムLSI第2担当金子武彦担当課長)。


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