電波プロダクトニュース



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2月14日 040214_01 松下電器 半導体素子 イメージセンサー 情報家電用

イメージセンサー



 松下電器は13日、2.8μmという業界最小の画素サイズを実現、暗所での高画質、低消費電力を両立した、新たなメガピクセル次世代イメージセンサー「νMAICOVICON」を開発した。まず2月からカメラ付き携帯電話向けに、1/4型130万画素品を、3月から1/3.2型の200万画素品を月産200万個の生産体制で量産を開始、10月には4倍の800万個体制を整える。量産工場は砺波工場、組み立ては新井工場で行う。

都内で会見した松下電器半導体社古池進社長は「イメージセンサーを5つの重点ドメインに位置付けており、CCDにくわえ、νMAICOVICONで低消費電力が必須な携帯電話、監視カメラ、自動車関連などの幅広い市場をねらう。CMOSセンサーの市場で3割のシェアは獲得できる」と自信を示した。

今回、CCDの高画質とCMOSセンサーの低消費電力を両立するイメージセンサー「νMAICOVICON」を実現するため、専用の低ノイズプロセスを開発した。CCD開発での埋め込みフォトダイオード技術をベースに、CCDの3分の1以下の2.9Vの低電圧動作を実現。低ノイズ化に成功することで、5ルクス以下の薄明かりの暗所でも鮮明な画像が実現できる。さらに高感度を実現するため、受光部の面積率をCCDと同等の30%に拡大した。CMOSセンサーではこれまで10%以下だったが、今回画素部配線数を2本に削減することで受光部面積を拡大、光の利用効率を高めた。また、受光部に入った光が回路部に漏れこんでも転送しないため、スミアが原則的に発生しない。

消費電力は、CCDの約5分の1を実現、130万画素品が25mW、200万画素が45mW。「νMAICOVICON」専用の信号処理用DSP「MN101E18A」もあわせて提供する。 プロセスは1ポリシリコン、2メタル構造とシンプルのため、リードタイムはCCDセンサーの半分、CMOSセンサーの同等以下で、高いコストパフォーマンスを実現できるという。


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