電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
3月4日040304_04 NEC 半導体集積回路 その他 情報家電用

マルチRF対応携帯端末



 NECは携帯電話、無線LAN、RFID、GPSなどの無線機能をシングルチップで処理できる基礎技術を開発した。2005年にも実用化する。実現すれば、マルチRF(無線)対応の携帯端末が実現できる。

現在携帯電話では、国内のPDC方式が800Mヘルツ/1/5Gヘルツ帯域、FOMA(2Gヘルツ)、その他無線LAN(2.4Gヘルツ/5Gヘルツ)、GPS(1.5Gヘルツ)、ETC(5Gヘルツ)、RFID(13.56Mヘルツ/UHF帯/2.45Gヘルツ)と、さまざまな周波数帯域が使用されている。

今回開発したのは、さまざまな無線規格に柔軟に対応できるトランシーバー技術。自動的に所望周波数を選択できる周波数シンセサイザーとチャンネル選択機能フィルター。 この基礎技術を使用し、全世界の周波数帯域(4.9―5.95Gヘルツ帯)に対応、国内で新しく規格化されたチャンネル選択機能に対応した、5Gヘルツ帯IEEE802・11a対応CMOS無線LANトランシーバーを試作した。ダイレクトコンバージョン技術と自立適応型ローノイズアンプ(LNA)により受信消費電力が60ミリAと競合製品の3分の1の低消費電力化を実現した。

無線LANユーザーの拡大で使用可能人数を増やすため総務省が規定したチャンネル幅を5/10/20Mヘルツに選択できるチャンネル選択機能に対応、周波数の幅を1ケタ以上可変できるチャンネル選択フィルターを開発した。受信雑音指数は4.4デシベル、受信最大利得74デシベル、送信変調誤差は2.6%を達成した。

同社では「今回の技術を、無線LAN単体の製品化ではなく、マルチバンド、マルチ機能を実現するマルチRF(無線)システムへ応用していく」(システムデバイス研究所樋田光研究部長)。


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