電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
4月21日040421_09 TDK/デンセイ・ラムダ その他の電子部品 組み立て品

TDK:DC-DCコンバーター、小型・大容量の分散給電用を開発。



 次世代電源の開発が活発化してきた。TDKは分散給電用の小型、大容量のDC―DCコンバーター、デンセイ・ラムダは環境規制・RoHS指令に対応した汎用標準型AC―DCスイッチング電源を商品化した。

 TDKが開発した分散給電用の絶縁型DC―DCコンバーターは通信インフラ分野におけるバスコンバーター。58×37×9.7ミリメートルサイズの300W出力クォータブリック型「iQDシリーズ」と58×23×8.5ミリメートルサイズの150Wエイスブリック型「iEBシリーズ」。 出力密度は従来のブリックコンバーターに比べ、約3倍の小型、大容量化を実現。無制御、絶縁機能、標準フットプリントなども特徴。入力電圧は通信インフラ分野に対応して48V系とし、42―56Vの広範囲入力仕様とした。

「iQDシリーズ」は出力電圧12V、出力電流27Aの最大出力電力300Wというハイパワーをクォータブリックで実現。並列運転による大出力電力化を推進できる。 「iEBシリーズ」は出力電圧12V、出力電流13.5Aの最大出力電力150Wが可能。負荷であるPOL(ポイント・オフ・ロード)は定電力負荷であるため、同シリーズは出力電圧が変化しても定格出力電力を供給することができる。

効率95%を達成 小型、薄型化を実現した背景には95%という高効率を達成したほか、高密度回路設計技術、さらには超低背のフェライトコアによる薄型トランスの採用などがある。 同社では今回の新製品の開発を皮切りにバスコンバーターを「FRetaファミリー」として製品系列を拡充していく考え。

 デンセイ・ラムダの新製品「HWSシリーズ」はFA、半導体製造装置などの幅広い産業機器分野に汎用的に使用できることを狙って開発した箱型電源。 まずは1500Wタイプの出力電圧12V、15V、24V、48Vという4機種を8月から発売。今年内には15W、30W、50W、100W、300W、600W、1200Wをラインアップする。3年後には年間15億円以上の売上げを見込む。

全機種に共通の特徴は(1)2006年7月1日から施行される鉛フリーをはじめとしたRoHS指令に対応した設計を施していること(2)高さを82ミリメートルに統一し、2Uのラックマウントスペースに収納できるように設計した点。

1500W機種では90%という高効率の実現によって、同社従来製品比60%減の超小型化を達成した。サイズは100×82×280ミリメートル。 機能面では外部ON/OFFコントロール機能によって出力電圧OFF時に冷却ファンとPFC回路を停止させることで、待機電力を低減できる。また、内部温度により冷却ファンの回転数を2段階制御し、冷却ファンの長寿命化、清音化を配慮。

さらに外部電圧印加での出力電圧可変機能やカレントバランス機能による並列冗長運転機能、出力電圧低下アラーム、冷却ファン停止アラーム、5V/1.5AのAUX(補助)電源を搭載した。 同社ではRoHS指令への対応を視野に入れ、高効率、超小型化を推進した新製品を今後“第5世代の電源”と位置づけラインアップを強化していく。


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