電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
5月19日040519_01 シャープ 半導体集積回路 ASIC/ロジック/ゲートアレイ 音響・映像用

5GHz帯チップセット



 シャープはハイビジョン映像の無線伝送を実現できる業界初の5Gヘルツ帯無線画像伝送用チップセットを開発し、今秋から量産を開始する。0.13μメートルCMOSプロセスを採用したベースバンド信号を制御するベースバンド処理LSI(240ピンLFBGA)と、5Gヘルツのハイビジョン映像を制御する無線コントローラーLSI(336ピンLFBGA)の2チップ「DC2Zシリーズ」からなる。

地上デジタル放送、デジタル衛星放送、CATVなどのハイビジョン映像を家庭内の今回のチップセットを組み込んだ無線モジュールで無線送信し、同チップセットを組み込んだAV機器で無線を受信して液晶テレビやPDPテレビでハイビジョン映像を楽しむことができる。  同社では、2.4Gヘルツ帯無線画像伝送用チップはすでに標準画質の映像伝送用としてアダプターや液晶テレビ、プロジェクターに組み込み商品化しているが、データ通信速度が遅いためにハイビジョン映像を無線伝送できなかった。

無線画像伝送用チップの外販は今回が初めて。今秋、月産5000セットで量産に入る。前工程は国内で委託生産し、後工程は同社のIC事業本部の国内工場で行う。サンプル価格1万500円(税込み)。 今年末にはRF ICを商品化し、3チップセットで販売していく。06年度5Gヘルツ帯無線画像伝送用チップ市場で50%のシェア獲得を目指す。市場の状況をみながらベースバンド処理LSIと無線コントローラーLSIを1チップ化し、RF ICとの2チップ構成で提供する計画。 無線コントローラーLSIはコアにARM7を採用。通信品質(QoS)制御機能を内蔵。今年末に規格化予定のIEEE802・11e(ドラフト)に準拠。MPEGトランスポートストリーム(3系統)、UARTの入出力インターフェイスを持つ。

今回のチップセットを使えば、ハイビジョンデータ(24Mbps)または標準画質データ(6Mbps)から1チャンネルを選択して送信できる。標準画質データは3チャンネル分の入力端子内蔵により3種類の映像ソースを送信機側に直接接続し、受信機側で見たい映像ソースを選択することが可能。 開発支援の画像伝送アプリケーション用リファレンスボードや無線画像伝送に必要なモジュール、基本ソフトウエアも6月から提供する。


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