電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
5月20日040520_05 ツバメ無線 受動部品 抵抗

スリップリング



 可変抵抗器メーカーのツバメ無線(本社=前橋市上大島町220、今村昌雄社長)は、昨年秋に開発し、シーテックジャパンなどに展示し高い関心を集めていた薄型のスリップリングSRG―1の量産体制を整え、本格的にサンプル出荷を開始する。

スリップリングは固定側から回転側に電気を供給するロータリーコネクターの1種。同社では、小型監視カメラの雲台を開発するにあたり、従来使用されている円筒状で検討したが、目指したサイズに対して大きすぎたため、計画を変更。長年培った可変抵抗器の技術を応用し、幅35ミリ、高さ11ミリ(リード線部を除く)のコンパクトタイプとして開発した。

発表後、高い評価を得たがリード線に採用したフレキシブルPWBの不足や、監視用カメラにデジタルカメラが増えており、USB対応を取るため回転寿命の保証(100万回転)やノイズ対策など再検証したため、市場投入が延びていた。

製品は5極でチルターモーター用のSRG―1―5、ビデオカメラ用で6極の同―1―6の2タイプ。回転角度は360度連続、回転寿命はUSB信号では100万回転、ビデオ信号の時は300万回転と長寿命、円筒形に対し低価格などの特徴を持たせている。薄型化については、導電用の同心円リング(6個)をプリント基板で作成。接点部は貴金属メッキ処理し低抵抗、長寿命化。コストダウンを実現するため、ベアリングなど軸受も省略している。リード線はフレキシブルPWBを使用。 同社では、監視カメラやテレビ会議カメラの雲台のほか、ロボットの関節部分、搬送機器、測定機器などさまざまな分野での応用を提案していく計画。


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