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8ビットマイコン 
松下電器は、全世界のＶＢＩデータサービスに対応した8ビットマイコンを開発し、8月にサンプル出荷を始め、12月から量産を開始する。 アナログ放送で映像表示に寄与しない期間（垂直帰線消去期間＝ＶＢＩ）を利用して送信される文字放送や電子番組表などのＶＢＩデータサービスの欧州方式（ＴＥＬＥＴＥＸＴ／ＶＰＳ／ＰＤＣ／ＷＳＳ）、北米方式（ＣＣ／ＸＤＳ）、日本方式（ＥＰＧ―Ｊ）の世界3方式に対応したＶＢＩデータスライサーを内蔵。 これまで方式ごとに専用ＶＢＩデータスライサーＬＳＩが必要だったのを今回の8ビットマイコン1個で対応できるようにした。セット基板を全世界共通にでき、開発コストの削減、開発期間の短縮が図れる。 命令メモリーとして128ＫビットフラッシュＥＥＰＲＯＭ内蔵の「ＭＮ１０１ＣＦ８６Ｇ」と128ＫビットマイクスＲＯＭ内蔵の「ＭＮ１０１Ｃ８６Ｇ」の2品種を取り揃えた。ともに100ピンＱＦＰ。 ＭＮ１０１ＣＦ８６Ｇでサンプル価格2,000円。ＤＶＤレコーダーなどのデジタル録画機器などのアナログフロントエンド用マイコンとして供給する。拡散工程は、砺波工場、組立工程は魚津工場で行う。 全世界対応ＶＢＩデータスライサー内蔵マイコンはすでに業界で16ビット品が商品化されているが、今回のマイコンではスライスデータの保存用のＲＡＭをプログラムＲＡＭと共通化したほか、ＣＰＵでソフトウエア処理しているエラー訂正をハードウエア処理するなどして同社の8ビットＣＰＵコアＡＭ１３を使った8ビット品に仕上げた。 クランプ、Ａ／Ｄ、データスライスのデータスライサー部を3方式共通回路にした。 また、歪んだ波形の映像信号でも映像信号をサンプリングクロックの周期でとり、スライスレベル１―３からスライスレベルを選び正しいスライスデータを決定。それ以降の映像信号を決定したスライスデータで判定していくことにより、電波状況が悪い地域でも良好なスライス結果が得られる。動作周波数10Ｍヘルツ（2.7―3.6Ｖ）、32ｋヘルツ（2.2―3.6Ｖ）。同期式／ＵＡＲＴ5本、ＩスクエアＣ一本の合計6系統のシリアルインターフェイスを内蔵。各種一体型機、高級機などの他ＬＳＩとの接続を容易にし、セットのシステム構成の自由度を高めた。停電時にはセットのバックアップ電源でＭＩＮ2.2Ｖまで動作し、時刻や録画予約情報を保持できる。 |
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