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カラー液晶ディスプレイ 
産業技術総合研究所の光技術研究部門、日立製作所、光産業技術振興協会は、溶液材料を使って印刷方式で低コスト大量生産ができる有機薄膜トランジスター（有機ＴＦＴ）を駆動源にした世界最高の高精細度を持つカラー液晶ディスプレイの試作に成功したことを2日発表した。 試作ディスプレイは画面サイズ1.4インチ、画素数80×80（ＲＧＢ）、精細度80ｐｐｉ、画素サイズは318×106μメートル（ＲＧＢ）でフルカラー動画表示もできる。 有機ＴＦＴは常温プロセスでフレキシブルな基板上に形成できるため、シート状のディスプレイ材料として注目されており、電子ペーパーなどの新しい応用製品素材としての利用が期待されている。 これまではディスプレイ機能部分との結合時に性能劣化が生じるため、ＴＦＴのサイズを大きくしたものに限られており、80ｐｐｉのカラー精細表示はできなかった。 試作ディスプレイに使われたパネルは、製造工程で有機ＴＦＴ劣化を抑える新開発の塗布保護膜の開発と、ＴＦＴと接触する金属電極の形状最適化による接触抵抗の低減により、高精細で駆動能力の高い性能を実現した。 今後2年間で有機ＴＦＴ印刷工程など技術の細部を固め、シートディスプレイなどの応用製品完成を目指す。 |
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