電波プロダクトニュース



040804_03
 
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
8月4日040804_03 サムスン電機 半導体モジュール 機能モジュール他 一般産業用

受信モジュール



韓国サムスン電子の電子部品子会社、サムスン電機(SEM)が衛星を利用したデジタルマルチメディア放送(DMB=「用語解説」参照)受信用のモジュールを開発した。世界最小で、携帯電話、PDA、自動車用端末に適している。

今回開発されたモジュールは8.0×7.2×1.4ミリのサイズで、このモジュール開発のために低温同時焼成セラミック(LTCC)を開発することで実現した。微小回路は自由にエッチング(食刻)でき、一方、SAW(表面弾性波)フィルター、チップ抵抗器、その他の部品はセラミック層の間に挿入できるため、チューナーのサイズを縮小することができる。セラミックは摂氏850度もの高温で焼結される。

低雑音・低消費電力 LTCCとRFチューナーを一体化したモジュールの雑音指数(NF)は1.5dBと低く、通常のチューナーの2.5dBと比べ優れたNF特性を持つ。このため微弱信号でさえもスクリーンに鮮明に表示でき、210mWの消費電力は他のチューナーが必要とする電力より低い。 高画質、マルチチャンネル放送のDMBは今年以降、日本と韓国で計画されている新しいコンセプトの放送。DMBの加入者は車載機器や携帯端末を経由して音楽を聴取したり文字のメッセージを受信、さらにビデオゲームや電子商取引もできるようになる。

SEMは昨年3月、デジタルチューナーとLTCC技術の専門家による開発チームを結成、他のどんなチューナーよりも小型のDMBモジュールの開発に取り組む部隊を創設した。 モバイルDMBサービスは地上放送網もしくは衛星網のどちらかを経由して送信される。同社はこうした動きに合わせてLTCCを利用した地上放送用のDMBモジュールを開発したもの。


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