電波プロダクトニュース



040819_01
 
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
8月19日040819_01 シャープ 半導体集積回路 ドライバー・コントローラ 音響・映像用

ビデオインターフェイスIC



 シャープはこのほど、世界の主要放送規格であるNTSC方式およびPAL方式間の自動切り替え機能を業界で初めて搭載した中小型TFT液晶用ビデオインターフェイスICの商品化に成功した。「RB5P0090M」の形名で、きょう19日からサンプル出荷を開始する。

中小型TFT液晶を搭載したカーナビやポータブルDVDプレヤーへの需要が世界全体で広がっているのを背景に、国内メーカー間では日本のNTSC方式を採用した製品をベースに、海外市場向け(PAL方式など)製品を開発するケースが増えている。この状況下で、世界の放送規格の90%をカバーするNTSC方式とPAL方式の両方に単体で対応できるビデオインターフェイスICへの需要は高く、同社では両方式に対応し、さらに2方式のコンポジット信号を自動的に判別・切り替え可能な新ICを開発した。

この新IC採用によりメーカーは、異なる放送規格の国へ移動しても切り替え操作なしにそのまま映像を楽しめる機器の商品化を実現できる。また出荷地域別の設計変更が不要になるため開発コストも低減できる。新ICは、周辺部品を手動切り替え式の同社従来品比で約2割減の39点に抑えており、コストの削減にも貢献する。

RB5P0090Mの周波数帯域は、従来品の6.5Mヘルツから10Mヘルツに広がっており、液晶パネルの大画面化に伴う高画質表示に対応する。さらに2系統のRGB入力となったことで、映像に文字を重ねて表示するような2画面表示も可能になる。

サンプル価格は735円。10月にも量産に入り、月産30万個でスタートする。同社は「新ICを含む液晶ビデオインターフェイスIC全体の月産数量を、下期以降現状の360万1370万個から400万個体制へ増強する計画」(IC事業本部アナログIC事業部・松村宏之事業部長)で、カーナビ、車載テレビ、ポータブルDVDプレヤー、ポータブル液晶テレビなどの機器向け需要の増加に対応する。


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