電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
12月8日041208_01 日立超LSIシステムズ 半導体集積回路 ASIC/ロジック/ゲートアレイ 一般産業用

非接触ICシステム



 日立超LSIシステムズは7日、情報が書き換え可能な1.5ミリ角の非接触ICチップ「ミューチップRW」を来年6月をメドに発売する、と発表した。 量産出荷の前に、ICチップ100個と読み取り/書き込み機、評価ソフトウエアをセットにし、気軽に体験できる「ミューチップRW評価キット」(税抜き95万円)を9日から販売を開始する。

アンテナとICチップが一体になったインレットは現在、1個当たり1,000円ほどのコストがかかる。量産体制を整え、05年末には100円、最終的には20円まで下げたい考えだ。 現在の読み取り/書き込み機は約20センチ四方と大きいが、来年6月には小型のPCカード型を発売し、コンパクトフラッシュ型など順次小型化を進める。 タグの読み取り距離は60センチ。同時読み取り個数は、理論的には128個だが、実測値で30個程度になるという。

物流や製造業などを対象に販売し、小切間正彦社長は「2007年にはICチップと読み取り/書き込み機のセットで10億円の売上げを目指す」としている。 ミューチップは、日立が開発した0.4ミリ角の超小型ICチップで、量産体制に向けて開発中のものは読み取り専用。

RWは、リライタブルの意味で書き換えができる第2世代としての位置づけ。今回の製品は、従来と同じ2.45Gヘルツの周波数を用いてデータを伝送する。今後は、データ伝送にUHF帯や13.56Mヘルツなど別の周波数を使うタグの開発も検討するとしている。 経済産業省と共同で進めているUHF帯に対応したミューチップのインレットを5円にする「響プロジェクト」について、日立の井村亮ミューソリューション事業部長は「“ミューチップ響”という名前で発表するだろう」と話し、今回の新製品などと合わせて、ミューチップシリーズを拡充していく考えを示した。


公認タグとして認定
 また同日、「ミューチップRW」がユビキタスIDセンターの公認のタグとして認定されたことも発表した。坂村健東京大学教授は「ユビキタスコンピューティングの世界にとって非常にいい部品ができた」と語った。 7日から東京国際フォーラムで開催されている「TRONSHOW2005」に参考出品している。


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