電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
1月19日050119_03 日本スペリア 電子材料 電子材料 音響・映像用

耐熱性と活性力の持続性をアップした鉛フリーハンダ対応の液状フラックス



日本スペリア社(大阪府吹田市、西村哲郎社長)は耐熱性を向上し、活性力の持続性をアップした鉛フリーハンダ対応の液状フラックス「NS-831」をきょう19日から発売する。鉛フリーハンダによるハンダ付けは熱容量の大きな部品に対してプレヒート時間を長くかける必要があり、耐熱性に優れ、活性力の持続性の高いフラックスが求められていた。19日から21日まで東京ビッグサイトで開催される第三十四回インターネプコン・ジャパンの同社ブースで部品実装サンプル基板やパネルを使ってNS-831を紹介する。

NS-831はつや消しタイプのフラックスで、活性剤を見直しハンダ付け時の耐熱性を向上し、活性力の持続性を改善。再酸化防止機能を持続した。従来、プレヒート温度130℃近くで活性力を維持できない場合があったが、NS-831を使えば、130℃近いプレヒートでもスルホール上端までぬれ上がり、ランドに広がる。活性力を持続させることで同社従来の樹脂系フラックスよりぬれ上がり、スルホールへの上がりを向上した。

樹脂系フラックスのプレヒート条件は110℃、23分まで。プレヒート温度130℃をトップにして温度が上がると、広がり率が低下する。これに対しNS-831は90℃から130℃の間、81%以上の広がり率を保持。プレヒート時間においても、プレヒート温度110℃で1分から5分間のテストで広がり率80%以上をキープ。高温長時間のプレヒートに耐えて十分な活性を維持した。

ハンダ切れも良好
錫-銅―ニッケル系鉛フリーハンダ「SN100C」と併用すると、スムーズなハンダ表面状態のフィレットを形成できる。錫―銀―銅系鉛フリーハンダ「SN96CI」にも対応可能。高温でもハンダ切れが良好。ブリッジの発生率も抑えた。高温のプレヒートにも耐え、広い温度範囲で使用できる。

固形分が少ないため、スプレーフラクサーでの塗布が可能。

一般特性▽色調=黄褐色透明▽比重(20℃)=0.828▽固形分含有量=14.5±0.5▽ハロゲン含有量=0.07%▽銅板腐蝕試験=腐蝕なし▽絶縁抵抗値=初期値1×1012Ω以上、加湿後=1×109Ω以上▽マイグレーション試験=初期値1×1012Ω以上、加湿後1×109Ω以上▽広がり試験=75%以上▽酸価=34mgKOH/g▽引火点=12℃▽専用希釈剤NS-700。

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