051124_01
3G携帯に最適な2MBメモリーを組み込んだスマートカードIC  【ソウル支局】韓国のサムスン電子は２ＭＢ容量のフラッシュメモリーを組み込んだスマートカード用ＩＣ「Ｓ３ＦＪ９１Ｌ」を開発、先週パリで開催された展示会「カルテ２００５」に出展した。 スマートカード業界初の３００ミリウエハー上での製造になる。 同ＩＣは従来のスマートカード用ＩＣの２倍の記憶容量を持ち、ＳＭＳ（ショートメッセージングサービス）、電話帳、ゲーム、インターネットサービス、加入者認識（ＳＩＭ）といった機能に必要なメモリー容量を提供することで、第３世代（３Ｇ）マルチメディア携帯端末向けに適している。 Ｓ３ＦＪ９１Ｌにおけるユーザー認識の速度と信頼性はＡＲＭ社の３２ビットコアチップ「ＳＣ２００」、3-DES暗号規格、ＰＫＩ（公開鍵認識）プロセッサなどを採用することで実現した。同ＩＣはさらに、１６ＫＢＳＲＡＭ内蔵のため、簡単にソフトウエアをアップグレードでき、ソフトウエア開発者は各種のアプリケーションを導入することができる。 1.62V-5Vの範囲の動作温度をサポートする同ＩＣはＧＳＭ規格で規定する電力消費基準と合致。さらにデータプログラミングとアップデートプロセスは相互に独立して動作するため、メモリー管理を容易にし、効率化する。 同社によると今回のＩＣはＧＳＭ、ＧＰＲＳ、ＩＭＴ２０００と方式向けのＵＳＩＭやＵＩＭといった各種スマートカードに適用可能。 サムスン電子はこれで９６ＫＢから２ＭＢに至るまでの組み込みメモリー付きのスマートＩＣを揃えたことになる。 世界の携帯電話のＳＩＭ用スマートカード需要は０５年で１０億枚、０８年までには１６億枚にまで拡大するというのが調査会社アイサプライの見通しである。 | ||||||||||||