電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
12月12日061212_01 ローム 半導体素子 半導体センサー デジタル情報家電用

LCD付携帯機器に最適な光源の種類による感度差を+-10%に抑えた照度センサーLSI デジタル出力/アナログ出力各タイプ



 ロームはこれまで、光源の種類により約4倍の差が生じていた感度差をプラスマイナス10%に抑えた照度センサーLSI(デジタル出力タイプとアナログ出力タイプ)を開発した。携帯電話、DSC、ムービー、PDA、ノートPC、携帯ゲーム機などの液晶ディスプレイの付いた携帯機器では、周囲の環境に合わせてディスプレイを見やすくでき、キーパッドの照光調整もできる。液晶TV、PDPTV、カーナビなどのディスプレイの付いた装置では、周囲の環境に合わせて画面の視認性を向上、省エネを実現できる。07年1月にサンプル出荷を開始し、4月から量産に入る。

  開発したのは、デジタル出力タイプが「BH1710FVC」、アナログ出力タイプが「BH1600FVC」。ともに視感度に近い分光特性により、広範囲の照度測定を実現。独自のフォトIC技術で光源の種類によって発生する出力差をほとんどなくし、安定動作が可能。LED関連の電力をコントロールすることで、これまでより最大約50%電池寿命を延ばせるとみている。

  アンプ、16ビットA/Dコンバータ、ロジックプラスICバスインターフェイスからなるデジタル出力タイプは、国内メーカーでは初めての商品化。外部での演算処理なしに16ビットデジタル値をダイレクトに出力できる。分光特性白熱灯/蛍光灯感度比1.0。検出範囲1−6万5535ルクス。測定時間120ミリ秒、消費電流動作時120マイクロアンペア、パワーダウン時0.01マイクロアンペア。感度を0.3−3倍の間で変更可能な入力光減衰補正機能、50/60ヘルツ光ノイズ除去機能、パワーダウン機能を搭載した。I/O電圧1.65−Vcc。

  アナログ出力タイプは、フォトダイオード、電流アンプ、電流出力ゲイン切り替え機能・シャットダウン機能などを行うロジックからなる。分光特性白熱灯/蛍光灯感度比1.1。検出範囲1−1万ルクス。業界初の電流出力ゲイン2段階切り替え機能、シャットダウン機能を備えた。1.8ボルトロジック入力インターフェイス対応。

  デジタル、アナログの両出力タイプの電源電圧2.4−3.6ボルト、パッケージ6ピンWSOF(3.0×1.6×0.7ミリ)。サンプル価格デジタル出力タイプ250円/個、アナログ出力タイプ100円/個。4月からデジタル出力タイプは月産200万個、アナログ出力タイプは同100万個体制で量産を始め、前工程はローム・アポロデバイス(福岡県)、後工程はローム福岡(同)で行う。

  同社はこれまで、フォトトランジスタタイプの照度センサーを生産、販売していた。照度センサLSIを新たにラインアップする。


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