電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
1月23日070123_01 ローム 半導体素子 光半導体 デジタル情報家電用

薄型携帯電話のキーパッドなどの小型・薄型ニーズに応える1.0x0.6x0.2ミリの世界最小最薄のチップLED


 ロームは、1.0(L)×0.6(W)×0.2ミリ(T)の世界最小、最薄のチップLEDを開発した。薄型携帯電話のキーパッドをはじめ、DSC、携帯オーディオ、カーオーディオ、シーケンサの高密度ドットマトリクスなどの小型、薄型ニーズに応えた。高輝度で全色を取り揃えた。「PicoLED(ピコレッド)」として、今月からサンプル出荷を開始し、4月に月産1千万個で量産を開始する。

 新開発のPicoLEDシリーズは、高信頼性のインジウム・ガリウム・アルミニウム・リン(InGaAlP)系の「SML−P12シリーズ」(発光色=赤・だいだい・黄・緑・黄緑)と、インジウム・ガリウム・ナイトライド(InGaN)系の「SML−P14シリーズ」(同白・青)。

厚さわずか0.2ミリ

 両シリーズとも、従来の4分の1の50マイクロメートル厚エピウエハーを採用。SML−P12シリーズは、内作InGaAlPエピウエハーを、SML−P14シリーズも外部購入の50マイクロメートル厚InGaNエピウエハーを用いた。ワイヤーボンダーも工夫することで、チップLEDでは世界初の超小型1006サイズ、世界最薄0・2ミリ厚を実現した。チップLEDは、これまで1608サイズ(1.6×0.8ミリ)が最小で、厚さは同社品が0.35ミリ、業界では同0.2ミリが最薄だった。

  1608サイズに比べ、面積53%削減、体積74%削減した。1.5ミリピッチの高密度ドットマトリクスを実現でき、カーオーディオ、シーケンサなどの小型、高精度LEDフルカラーディスプレイとしても使える。これまで対応できなかった文字高さ0.2インチ7セグメント表示器用光源としても使用できる。

  高輝度LEDチップを採用。基材にはガラスクロス、モールドには耐光性に優れ、強度を高めたエポキシ樹脂を使い、超小型薄型の大幅な光度ダウン、強度ダウンの課題を解決した。

  連続点灯しても光度劣化がない。光度(Typ、IF20ミリA)は白色1千ミリカンデラ、青色(ピーク発光波長468ナノメートル)・黄色(同592ナノメートル)・だいだい色(608ナノメートル)が100ミリカンデラ、赤色(624ナノメートル)63ミリカンデラ/赤色(633ナノメートル)25ミリカンデラ。黄緑色(572ナノメートル)40ミリカンデラ。寿命は従来の1608サイズ品並み。指向性(半値角)120度。エンボステープで供給し、自動実装に対応。

  ローム・ワコー(岡山県笠岡市)、ローム・セミコンダクター・チャイナ(中国・天津)、ローム・ワコーマレーシア(ケランタン)で生産する。


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