統合型ＬＣＤ向け ＡＲＭの〈高速システムバス〉ＡＨＢを２個搭載 フラッシュ版とフラッシュレス版

　オランダのＮＸＰセミコンダクターズはこのほど、統合型ＬＣＤサポートを提供する業界唯一の「ＡＲＭ７」フラッシュベースのＭＣＵ（マイクロコントローラ）「ＬＰＣ２４７８」と、フラッシュレス版の「ＬＰＣ２４７０」を発表した。４月に発売の予定。

　 いずれもＡＲＭの高速システムバス（ＡＨＢ）を２個搭載しており、ＬＣＤ、イーサネット、ＵＳＢホスト/ＯＴＧ（オン・ザ・ゴー）/デバイス、２つのＣＡＮチャネルを含む複数の広帯域周辺機器の同時処理が実現する。

　 コスト、実装面積、消費電力すべてを大幅に減らすこれらＭＣＵは、工業、民生電子、小売および医療システムなど、ネットワークやインターネットに接続可能で、ＬＣＤパネルを搭載システムに最適と、ＮＸＰは述べている。

　 両製品とも、最大１０２４×７６８ピクセル、１５グレースケール（モノクロ）およびピクセル当たり最大２４ビットのＴＦＴパネルまで、ほとんどの静的ＬＣＤディスプレイをサポート。５１２キロバイトの高速１２８ビットワイド組み込みフラッシュのほか、エラー訂正機能を内蔵する。

　 動作に必要なのは、３.３Ｖ単電圧電源のみ。２キロバイトのバッテリ・バックアップＳＲＡＭを装備したリアルタイムクロック搭載で、電源オフ時の消費電流は非常に小さく、外部操作またはユーザーが決めた間隔で迅速に起動できる。