電波プロダクトニュース



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3月14日070314_05 三菱電機 半導体素子 光半導体 通信インフラ用

毎秒2.5ギガビットの光ファイバ通信用受光素子として最小受信感度マイナス37dBmを有するアバランシェ・フォトダイオード


 三菱電機は13日、毎秒2.5ギガビットの光ファイバ通信に用いる受光素子として、マイナス37dBmという世界最高性能の最小受信感度特性を有する「アバランシェ・フォトダイオード(APD)」を開発したと発表した。

 伝送距離に応じて減衰する受信信号を増幅する際、より効率よく増幅するためには、受光素子自体が発生する雑音を抑制する必要がある。今回、素子の材料をこれまでのInP(インジウム・リン)から、原理的に雑音発生が少ないAlInAs(アルミニウム・インジウム・ヒ素)に切り替えることで、素子雑音を従来比40%低減、世界トップレベルの低雑音を実現した。

 また、受光素子の受信感度特性を劣化させる要因は、受光領域内、および外周で発生する漏れ電流であるが、今回、プレーナ(平坦)型構造を採用することにより、漏れ電流の発生を抑えることに成功した。

 これにより開発したアバランシェ・フォトダイオードをAPD―TLA CANパッケージに実装した状態で最小受信感度を従来比2デシベル改善、世界最高性能となるマイナス37dBmを達成した。同社では、今回の成果をベースに、07年12月をメドに量産を開始する予定。

 この開発成果は、25日から29日まで、米国カリフォルニア州アナハイムで開催されるOFC/NFOEC 2007で発表の予定。


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