ネットワーク接続機器向けイーサネットコントローラとUSB2.0ホストを1チップに内蔵した32ビットSHファミリー8品種

　ルネサス　テクノロジはこのほど、ネットワーク接続機能を備えるデジタルＡＶ機器やＯＡ機器、ＦＡ機器向けに、イーサネットのコントローラとＵＳＢ２.０ホストを１チップに内蔵した３２ビットＳｕｐｅｒＨファミリー「ＳＨ７６７０グループ」を４グループ、合計８品種を製品化、４月から順次サンプル出荷を開始する。サンプル価格は２１５０円から。９月から月３万個で量産を開始し、０８年９月には月１５万個を予定している。

　 ＳＨ７６７０グループのＣＰＵコアは、３２ビットのＳＨ−２Ａに倍精度ＦＰＵを搭載したＳＨ２Ａ−ＦＰＵで、最大動作速度は２００メガヘルツ。従来品のＳＨ７６１９と比較して、最大約１.６倍に高速化しており、イーサネットとＵＳＢ２.０の高速転送、および複雑なデータ処理ができる。

　 ホストインターフェイスは、システムの制御を行うメーンマイコンなどからこの製品をＳＲＡＭ相当と認識して制御することができる。１６ビット幅のバスを採用し、コマンドの高速通信や大規模データの転送を高速で行うことができるため、既存システムへの組み込みも容易である。

　 また、ＨＩＦのブート機能を使用することで、フラッシュメモリーなどの外付けの不揮発性メモリーを不要とすることができ、部品点数を削減できる。さらに、シリアルサウンド・インターフェイスにより、音声コーデックなどと接続できるため、ＶｏＩＰシステムなどを容易に実現できる。パッケージは、１７ミリメートル角２５６ピンＢＧＡで供給される。