DC-DCコンバータなどのスイッチング電源の効率化に寄与する輻射ノイズが小さい球状トランス

　シンフォニーエレクトロニクスはこのほど、輻射ノイズが小さい球状トランスを開発した。まず、１８φで最大２０Ｗ／１００キロヘルツ出力が可能な製品を５月に発売。９月には２５φで１００Ｗ出力品、３３φで２５０Ｗ出力品の販売を開始する。販売するのは、グループ会社のサンシン電気。

　新製品は、共振、フォワード、フライバックなどの各種スイッチング方式に対応。ＰＣ４０材による球状フェライトコアを採用することで、直流重畳特性が大幅に伸長し、輻射ノイズが小さい。

　これまでのスイッチングトランスは、ＥＥ型コアなどポットコアを使用し、ボビンに巻いたコイルを挟み込む構造が一般的だった。

　新製品は、コアを半球状に高精度成型し、中心に設けたポールに巻線するもの。ＤＣ―ＤＣコンバータなどのスイッチング電源の高効率化に寄与する。また、高調波抑制回路（ＰＦＣ）のチョークコイルとしても最適となっている。