電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
3月13日070320_03 アルテラ 半導体集積回路 セミカスタムIC 一般民生用

業界初65ナノプロセスにより従来品に比べロジック容量2倍・メモリ容量3倍・消費電力2分の1でしかも低価格を実現したFPGA




 日本アルテラ(日隈寛和社長)は19日、業界で初めて65ナノプロセスによる低価格、低消費電力を特徴とするFPGA「CycloneV」ファミリーの出荷開始を発表した。前世代品に比べ、ロジック容量を約2倍、メモリー容量を3倍としながら、消費電力を2分の1、ロジック・エレメント当たり20%のコストダウンを実現した。同時に、専用のデザイン・ソフトウエアも発表、民生、自動車、産業機器、ワイヤレス通信などの市場で早期導入を目指す。

 FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)主力製品の一つであるCycloneの第3世代製品CycloneVは、台湾のTSMCの65ナノメートルローパワー(LP)プロセスで生産。低消費電力、豊富なロジック、メモリー、および新たにDSP(デジタル信号処理)性能を提供する。

  同社によると、競合するFPGAに比べて、75%低い消費電力を実現。5千個から12万個のロジック・エレメント(LE)、最大4メガビットのメモリー、および最大288個のDSP向け乗算器を備えている。このほど、東京都内で行われた説明会で、アルテラ本社で放送・自動車・民生のビジネスユニット担当のティム・コレラン副社長は、次のように新製品に賭ける強い期待を語った。

  「CycloneVでFPGAのメリットをより多くの顧客に提供、用途と採用分野の拡大を可能にする。特に、日本市場を重視しており、民生、自動車、放送や通信機器分野におけるビジネス拡大を期待している」。

  既に、世界で250以上の顧客が設計に入っている、という。このうち、日本は約50件。

  最初の品種「EP3C25」は現在出荷中で、量産デバイスは、8月から出荷開始、全8ファミリーで年末まですべてが量産出荷に入る予定。量産時の米国内販売価格は4ドル。

  新ファミリー用に用意されたデザイン・ソフトウエア「Quartus・バージョン7.0」は、業界最高集積度で、低コストFPGAの設計を無償のWebエディションでサポートする。さらに、ユーザーの製品開発を早期に立ち上げるための「スタータ開発キット」(プロモーション価格1万9千円)も4月上旬からの提供開始を予定。


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