世界最小クラスの小型パッケージに搭載で世界一の低消費電力0.45Wを実現した１０ギガビット/秒光通信用EMLドライバーIC

　ＯＫＩ（沖電気工業）はこのほど、世界一の低消費電力０.４５Ｗを実現し、世界最小クラスの小型パッケージに搭載した１０ギガビット／秒光通信用ＥＭＬ（光半導体素子）ドライバーＩＣ「ＫＧＬ５１１５ＫＤ」を開発、２２日からサンプル出荷を開始した。サンプル価格は6000円（税別）。

　新製品は、３.３Ｖの電源電圧で動作し、市場で高い評価を得ているＧａＡｓ　ＰＨＥＭＴを用いたドライバーＩＣの高品質な波形特性を維持するとともに、大きな電力を消費する出力回路の設計最適化により、従来品比で約２５％消費電力を削減、出力振幅２.３Ｖｐｐ時消費電力０.４５Ｗを実現した。また、４ミリメートル角２４ピンＱＦＮパッケージの採用により、小型化も実現している。

　このＩＣを用いることにより、ＸＦＰ・ＳＦＰプラスなどの１０ギガビット／秒通信用の光通信用小型プラガブル・モジュールで、高品質な光波形とともに、小型・低消費電力化が可能となる。

　なお同社では、成長が見込まれる１０ギガビット／秒光通信市場で０８年度以降、今回の製品を含むＥＭＬドライバーＩＣのシリーズで、年間１０億円の売上げを計画している。