電波プロダクトニュース



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5月3日070503_01 サムスン電子 半導体集積回路 メモリー デジタル情報家電用

メモリー製品では最も微細な線幅51ナノメートル加工技術を使った業界最高密度16ギガビット多値(MLC)NAND型フラッシュメモリー


 【ソウル支局】韓国のサムスン電子はこのほど、業界最高密度16ギガビット多値(MLC)NAND型フラッシュメモリーの量産を、ほかに先駆け開始した。メモリー製品の量産では現在、最も微細といわれる線幅51ナノメートル加工技術を用いている。これで前世代の60ナノメートル技術を使用した場合に比べ、60%以上効率良くチップを生産できるという。

 サムスンは昨年8月、60ナノメートル技術により8ギガビットのNAND型フラッシュメモリーを発表。それからわずか8カ月で、先進技術による新製品の量産に着手したことになる。

 同社半導体事業部門のフラッシュ製品マーケティング担当ディレクター、ジム・エリオット氏は「16ギガビット製品の投入で、NAND型フラッシュメモリーの市場はさらに拡大するだろう」と語る。

 同氏によると、51ナノメートル技術を使用することで、生産コストを最小限に抑えるとともに、チップ性能の大幅向上も実現した。

 例えば、60ナノメートル技術による多値NAND型フラッシュのデータ読み取り速度は毎秒17メガバイトだが、51ナノメートル技術を使用したものは毎秒30メガバイト。また、書き込み速度も毎秒4.4メガバイトから8メガバイトと2倍近く向上した。これは、60ナノメートル技術のNAND型フラッシュが2キロバイトのページサイズで設計されているのに対し、新製品は4キロバイトのページサイズでデータを処理できるためだ。

 一方で、前世代製品と同じ4ビットのエラー修正コード(ECC)を維持しているため、顧客はファームウエアの最小アップグレードだけで、既存のシステム・インターフェイスをそのまま使用できる。

 サムスンは今後、音楽携帯電話、MP3プレヤーでも4キロバイトのページサイズを処理するよう最適化したフラッシュ・ソフトウエアと、ファームウエア内蔵ストレージ機器のパッケージ製品も提供する計画。

 16ギガビット製品に対する需要は今後急速に拡大し、今年後半にはNAND型フラッシュメモリーの主流になる、とサムスンは予想。その世界売上げは、2010年には210億ドルに達すると見込んでいる。


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