携帯機器のデザインの多様化と誤動作防止用として従来品とは反対方向へのスライド動作を可能にした右方向タイプのスライドスイッチ

　ＳＭＫは８日、スライドスイッチ「ＪＳＳシリーズ（片側モーメンタリ）」の機能改善とともに、従来品と反対方向へのスライド動作（従来品は左方向）を可能にした右方向タイプの「ＪＳＳシリーズ（片側モーメンタリ）右方向タイプ」を開発、サンプル出荷開始したと発表した。６月から量産開始する。サンプル価格は３００円。生産能力は６月から月産５０万個。

　携帯電話やデジタルポータブルオーディオ、ノートＰＣなどの携帯機器用のスイッチは、バッグ収納時の誤動作などに対応するため、より誤動作しにくいスイッチが求められている。機器のデザイン多様化により、スイッチも、より多様な操作への対応が求められている。

　新製品はこうしたニーズに対応したもの。セットの誤動作防止に貢献するモーメンタリ（はね返り式）機能をそのまま生かしつつ、従来品と逆向きの右方向への操作を可能とし、セットデザインの多様化に対応する。

　シミュレーション設計によりコイルスプリングの仕様・形状を最適化することで、動作寿命を従来品の５倍の１０万回とし、セットの信頼性向上に寄与。動作力を従来の２.０Ｎから１.２Ｎに抑え、セットの操作性向上に貢献。

　左方向タイプについても、今回の右タイプと同様に仕様改善を図った。

　定格ＤＣ５Ｖ０.１Ａ。作動力１.２Ｎプラスマイナス０.４Ｎ。ストローク２.５ミリメートルプラスマイナス０.１５ミリメートル。動作寿命１０万回。外形寸法１０.４×３.０×１.８ミリメートル。