産業機器や民生機器など様々な用途に対応した32ビット高性能コアを搭載したフラッシュメモリー内蔵のマイコン

　ルネサス　テクノロジはこのほど、３２ビット高性能ＣＰＵコア「Ｒ３２Ｃ／１００」を搭載した産業機器や民生機器などの幅広い用途に適用可能なフラッシュメモリー内蔵マイコンＲ３２Ｃ／１１８グループ「Ｒ５Ｆ６４１８６ＮＦＢ」と「Ｒ５Ｆ６４１８６ＤＦＢ」の２品種を製品化、９月からサンプル出荷を開始する。価格はそれぞれ１４００円と１５５０円。量産は０８年６月から月３５万個で開始し、０９年６月には月５０万個を予定している。

　新製品が搭載しているＲ３２Ｃ／１００は、Ｍ１６Ｃファミリーの既存のＣＰＵコアと上位互換の最上位ＣＰＵコアで、演算処理性能やバス使用効率、コード効率を改善し、動作周波数を４８メガヘルツに高速化しており、処理性能を約２.２倍に向上している。

　また、このグループは車載機器分野やＦＡなどの産業分野のネットワークで広く使用されているＣＡＮモジュールを搭載している。さらにシリアルインターフェイスを９チャンネルに強化しているほか、ウオッチドッグタイマーやＤＭＡコントローラ、高機能タイマー、Ａ／Ｄコンバータ、Ｄ／Ａコンバータなど豊富な周辺機能を内蔵している。３.０―５.５Ｖと動作電圧下限の低電圧化も図っている。

　内蔵フラッシュメモリー／ＲＡＭは５１２キロバイトプラス８キロバイト／４０キロバイト。１００ピンＬＱＦＰパッケージで供給される。