工業用や医療用など幅広いシステムの熱管理向け+-1度Ｃの精度を持つリモートおよびローカル用温度センサーＩＣ

　日本テキサス・インスツルメンツはこのほど、システムの熱管理向けにプラスマイナス１度Ｃの精度を持つリモートおよびローカル用温度センサーＩＣ「ＴＭＰ４１１」を発表した。現在、出荷中で参考価格は２３０円（1000個受注時の単価）。

　新製品は他の温度センサーＩＣとは異なり、リモートの温度検出ダイオードの直列抵抗分および非理想的ファクタ（Ｎ―ファクタ）を補正するプログラマブルの機能を内蔵しており、個々のプロセッサに必要な手間のかかる抵抗較正作業を簡素化または省略することができる。

　ＴＭＰ４１１は、プログラマブルの上限温度および下限温度のスレッシュホールドならびにアラート・ピンを備えており、潜在的な危険を持つ熱環境への即時対応策として使用でき、過熱によるシステムの故障を防止すると同時に、システムの停止時間を最短にすることから連続動作の実現に役立つ。

　工業用コントローラ、サーバー、ビデオゲーム、デスクトップＰＣおよびノートＰＣ、医療機器をはじめとする幅広いアプリケーションにシステムの熱管理機能を提供できる。

　パッケージは、小型の８ピンＭＳＯＰで供給される。８ピンＳＯパッケージでの供給は今月末を予定している。