電波プロダクトニュース



070625_02
 
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
6月25日070625_02 サンコール ユニット 記憶ユニット デジタル情報家電用

耐衝撃性が従来の2.4倍の1460Gで共振周波数12キロヘルツの位置決め精度を有するモバイルHDD向け磁気ヘッドサスペンション


 サンコール(幸元攻社長)は、1460G(2ミリ秒)の耐衝撃性と共振周波数12キロヘルツの位置決め精度を有する、モバイルHDD向け磁気ヘッドサスペンションを開発した。

 ばね性を持ったトーションプレートと、おもり機能を備えたバランサーマスをロードビームの後方に設ける新構造を採用し、トーションプレートにサスペンションの支持点と重心がくるようにした。これにより従来のロードビームによる片持ち支持構造のサスペンションでは難しかった高衝撃性と共振特性とを両立できた。耐衝撃性は同社従来品の2.4倍、共振周波数は同社従来品と同等。

 「SUNKIWI(サンキウィ)」のシリーズ名で7月から1.8インチHDD用のカスタム設計対応を開始する。

 年内に1.8インチHDD用、2.5インチHDD用の最適化設計・試作評価を終え、08年6月に月産40―80万個で量産に入る予定。SUNKIWIシリーズで08年度6億円、09年度20億円の売上げを見込んでいる。

 開発したサスペンションは、トーションプレート、バランサーマス、ロードビーム、フレクシャ、アームの5点構成。いずれもステンレス製。アームだけがプレス加工。その他はエッチング加工で作製。

 トーションプレートを支持点としたバランス構造を用いることで2ミリ秒衝撃を与えた時の耐衝撃性を1460Gまで高めた。また、バランサーマスの長さを短くすることにより、耐衝撃性を向上させると低くなってしまう共振周波数を従来品並みの12キロヘルツに維持し、磁気ヘッドの位置決め精度を高めた。

 同社は主力の線材、ばねなどの精密機能材料、精密機能部品のほか、サスペンション、デジトロ精密部品などを生産。サスペンションは、月600万個の2.5インチ、1.8インチのモバイル用HDDの磁気ヘッドサスペンションを生産。モバイル用HDDの磁気ヘッドサスペンションでは10―15%の世界シェアを持っている。


| 全新製品情報 | 一般電子部品:製品別リスト |
|
電子デバイス:製品別リスト | 電子デバイス:用途別リスト|
|
ホームページへ戻る | 次データへ |