独自のＢｉＣＭＯＳプロセスを使用しＤＶＢ−Ｓ方式の衛星放送受信装置のＬＮＢに適したKu帯のデジタル衛星放送受信用ダウンコンバータIC

　オランダのＮＸＰセミコンダクターズは、Ｋｕ帯のデジタル衛星放送受信用のダウンコンバータＩＣ「ＴＦＦ１００４ＨＮ」を開発、このほど出荷を開始した。

　 同ＩＣにはＳｉＧｅ（シリコンゲルマニウム）による独自のＢｉＣＭＯＳプロセス技術「ＱＵＢｉＣ４Ｇ」が使用され、ＤＶＢ−Ｓ方式の衛星放送受信装置のＬＮＢ（低雑音ブロック）に適した設計になっている。

　 同ＩＣはまた、ＧｅＡｓ（ガリウムヒ素）や耐電圧共鳴振動子（ＤＲＯ）を使用した従来のディスクリートＩＣよりもはるかにコスト効率に優れているため、顧客に信頼性と安定性を提供できるという。

　 パッケージングは４×４×０.８５ミリの小型ＨＶＱＦＮ２４形状。１０.７−１２.７ギガヘルツの間のＲＦ入力周波数範囲をサポート、アジアと欧州の放送規格に対応している。米国規格対応ＩＣも現在開発中である。