新規開発のバリスタを使用した8KvのESD接触放電に対するＥＤＳ保護機能付き2012型（2ｘ1.25ｘ0.7ミリサイズ）４連ＥＭＩフィルタアレイ

　京セラは、ＥＳＤ保護機能付き２０１２型（２×１.２５×０.７ミリ＜ｔｙｐ.＞サイズ）４連ＥＭＩフィルタアレイ「ＫＶＡ２１シリーズ」を開発した。７月からサンプル供給を行い、８月から量産を開始する。

　 同社は、関連会社である米国ＡＶＸ社の材料開発技術により、低温で焼成できるＥＭＩフィルタに最適なバリスタ材料を開発。同新材料を今回初めて用い、高精度の電磁界シミュレータによる回路設計で、Ｌ（インダクタ部）のコイル形状とＣ（コンデンサ部）の配置を最適化した。８ｋＶのＥＳＤ　接触放電（ＩＥＣ/ＥＮ６１０００−４−２準拠）に対するＥＳＤ耐性を実現している。

　 ＥＳＤ保護機能を付加しながらも挿入損失が小さく、８００メガヘルツから２.５ギガヘルツの広い帯域でＫＮＡシリーズと同等の急峻な減衰と、３０デシベルを超える高い減衰特性を示すフィルタ回路を構成している。

　 単一のバリスタ材料でＬＣフィルタを形成した独自の一層構造のため安定性がよく、強度が高まっている。鉛フリー、ＲｏＨＳ指令対応の環境配慮型製品。