建築現場での水平/垂直ラインの基準線を照射するレーザー墨出し機用途の固体グリーンレーザーモジュール

　島津製作所は、世界最高水準のビームクオリティを実現した最小サイズの固体グリーンレーザーモジュール「ＢＥＡＭＭＡＴＥ」（ビームメイト）を開発、１１日発売する。サンプル価格は４万７６００円（税別）。

　 新製品は、建築現場で水平/垂直ラインの基準線を照射するレーザー墨出し機用途に開発したもの。波長は５３２ｎｍ、光出力は５ｍＷで、同じ出力の赤色ＬＤと比較して視感度は４倍（同社比）。ビーム径はφ２.５ミリ、１０メートル地点でも３ミリ強（ビーム広がり角＝０.３ｍｒａｄ＝０.０１７度）。偏光消光比は５０：１以上という、同クラスのレーザーとして世界最高水準の性能を実現した。

　 モジュール駆動電圧は３Ｖで電池使用が可能。超小型のペルチェ素子（熱電変換素子）を内蔵し、レーザー素子を一定温度にコントロールすることでマイナス１０−プラス　５０度Ｃという広い動作温度範囲を確保した。小型・軽量化（φ２０×５０.５ミリ、４０グラム）も実現している。

　 固体レーザーを用いた小型のグリーンレーザーは既に実用化されているが、温度環境に敏感で、特に野外の苛酷な環境では安定した動作が確保できなかった。

　 同製品は、幕張メッセで１１日から１３日まで開催される「インターオプト’０７」に出展する予定。