電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
7月19日070719_01 オムロン 半導体集積回路 汎用リニアIC 一般民生用

多チャンネル化ノイズ耐性向上の要求に対応し独自の直列容量分圧比較方式を採用した8ch/16chの静電式タッチセンサー用汎用IC



 オムロンは、静電容量式タッチセンサー用IC事業を強化する。デザイン性、セキュリティを重視するAV機器、携帯電話、IHクッキングヒーター、システムキッチンなどで採用が進んでいる静電容量式タッチセンサーの多チャンネル(チャンネル)化、ノイズ耐性の向上に応え、8チャンネルと16チャンネルの汎用ICを今月30日に発売する。カスタム対応も強化し、携帯電話用の8チャンネルICを今月30日から、9チャンネル品を08年4月からカスタム対応を始める。制御用ソフト(IP販売)のライセンス供与も今月30日から開始する。既存の4チャンネル汎用ICと合わせて同ICシリーズで07年度、3億円の販売を見込んでいる。

  同社ではスイッチ事業部の新規商品として05年10月に静電容量式タッチセンサー用ICに参入。4チャンネル品、8チャンネル品の汎用ICを発売し、DJプレヤー、IHクッキングヒーター、システムキッチンなどに供給している。今回、静電容量式タッチセンサー用ICで要望の多かった多チャンネル化、耐ノイズ性の向上に対応した新製品を2年ぶりに発売することにした。

  新製品は、汎用ICが8チャンネル品「B6TS−08LF」(通信方式パラレル/SPI)、電源電圧3.0−5.5V、消費電流9mA、温度範囲マイナス20−プラス85度C、パッケージ32ピンQFP)と16チャンネル品「B6TS−16LF」(SPI/UART、同、12mA、52ピンQFP)。

  カスタム品が携帯電話用の8チャンネル品「B6TS−08VX」(通信方式12C/SPI、電源電圧2.2−3.6V、消費電流3mA、温度範囲マイナス40−プラス85度C、パッケージ24ピンQFN)と9チャンネル品「B6TS−09VX」(同、1.7−5.5V、400マイクロA、マイナス30−プラス85度C、32ピンFPLGA)。

  いずれも同社独自開発の直列容量分圧比較方式を採用し、専用ハードを必要としないソフト処理で柔軟な感度変更、補正処理の1チップ化を可能にした。フルCMOSプロセスを用い、処理スピードを上げながら低消費電流化。携帯電話用9チャンネルICで業界最少の消費電流400マイクロAを実現。

  また、静電容量式センサーの課題だった設計の手間とコストを回路設計から性能評価まで対応できる設計サポートツールを同時提供。専任のSEによるトータルサポートにより解決した。また、ノイズに対してもしきい値の自動補正やノイズフィルターをソフト対応でICに内蔵した。

  新製品の発売を機に、チャンネル数変更、I/O変更、LED制御などのカスタム対応を強化。数カ月で評価サンプルを出荷できる。また、ソフトライセンシング(IP販売)も開始。指定ハード向けソフトカスタマイズプラスライセンシングや権利だけのライセンシングなどを行う。

  立命館大学と共同で音と操作感を開発中。ユニバーサルデザインや4電極で16分割できるアナログタイプなどの開発も進めている。


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