業界最高レベルの伝送距離160キロメートルを実現した毎秒2.5ギガビットSFP MSA準拠のDWDM光通信トランシーバ・モジュール

　三菱電機はこのほど、業界最高レベルの伝送距離１６０キロメートルを実現した毎秒２.５ギガビットＳＦＰ　ＭＳＡ準拠のＤＷＤＭ（高密度波長分割多重方式）光通信トランシーバ・モジュール「ＭＦ―２７ＷＸＥ―Ｍ１２ＺＡ」（光出力０―４ｄＢｍ）、「ＭＦ―２７ＷＸＥ―Ｍ２２ＺＡ」（同３―７ｄＢｍ）を開発、１０月１日からサンプル出荷を開始する。価格はそれぞれ１７万円と２０万円（いずれも税別）。０８年１月から量産を開始する。

　従来の毎秒２.５ギガビットＳＦＰ　ＭＳＡに準拠したＤＷＤＭ光通信トランシーバ・モジュールでは、変調時の波長揺らぎが、光ファイバの波長分散特性の影響を受けて、光波形を劣化させるため、伝送距離は１２０キロメートルが限界であった。新製品は、波長揺らぎを低減した半導体レーザーを採用するとともに、レーザーの駆動回路の最適化により、伝送距離１６０キロメートルを実現している。

　また、従来と同様に毎秒０.１ギガビットから毎秒２.７ギガビットの伝送レートに対応可能なため、伝送速度の異なる光伝送システムの構築が容易になる。

　さらに業界規格ＳＦＦ８４７２に準拠したＤＤＭ機能を搭載したことで、モジュールの動作状態をリアルタイムで監視できる。外付けのモジュール監視回路が不要なため光通信システムの小型化・高密度実装化、低コスト化に貢献する。発振波長は１５２７.２２ナノ―１５６３.８６ナノメートル（ＤＷＤＭ）。