業界で初めて保持器やシール・グリースの全てに生分解性材料を使用した環境対応型転がり軸受

　ＮＴＮは「環境対応型転がり軸受」を開発、サンプル対応を開始した。

　新製品は業界で初めて、保持器・シール・グリースのすべてに生分解性材料を採用。埋め立てた場合も土中の微生物によって分解される。

　保持器やシールに適用した生分解性材料は、ポリエステル系生分解性樹脂（ポリブチレンサクシネート：ＰＢＳ）の強度、耐熱性を改良。

　土中の微生物による分解だけでなく、堆肥中でも生分解率６０％以上（ＩＳＯ１４８５１・グリーンプラマーク適合）を達成している。

　また、燃焼しても有害な大気汚染物質ＮＯｘやＳＯｘを発生しない。

　グリースはエステル系合成油を基油としたもので、生分解率６０％以上（ＯＥＣＤ３０１Ｃ・エコマーク適合）を達成。廃棄時のほか、屋外使用時にグリースが漏れ出しても土壌を汚染しない。

　使用温度範囲マイナス３０―プラス７０度Ｃ、限界ｄｍｎ値３５万と、基本性能は従来汎用軸受とほぼ同等。