業界最小サイズの20x27.3x3.6ミリ（同社従来比約35%)を実現した小型ポータブル機器向け国内地上デジタル・アナログ放送受信用チューナモジュール

　パナソニック　エレクトロニックデバイス（小林俊明社長）は、業界最小サイズを実現した「国内地上デジタル・アナログ放送受信用チューナモジュール」（ＣＴＭＫ０１）を製品化した。サンプル価格は１万5000円（１個）。パソコン・ポータブルテレビ・ポータブルＤＶＤプレヤーなどの小型ポータブル機器向けに、９月から月産５万個で量産を開始する。

　新製品は、高集積ＲＦ　ＩＣと小型チップ部品を高密度実装することで、チューナ回路の占有面積を大幅に削減し、業界最小サイズ（容積２.０ＣＣ、同社従来比約３５％）を実現。地上デジタル放送対応のパソコン周辺機器やノートパソコン、ポータブルテレビへの搭載を可能にした。

　同社モバイル機器向けのチューナモジュールで開発した高密度両面実装構造の採用により、デジタル復調回路とアナログ復調回路を分離しつつ１パッケージ化、業界初の面実装フルセグデジタル・アナログ受信モジュールを実現した。セット構造設計の自由度が向上、面実装部品として他の面実装部品と同時に実装でき、セット製造工程の簡素化が図れる。

　高集積ＲＦ　ＩＣを導入し、デジタル回路とアナログ回路を完全に分離できる高密度両面実装構造を採用。デジタル受信時とアナログ受信時にはそれぞれ使用していない回路ブロックをオフできる制御アルゴリズムを導入、互いの回路間での妨害を抑制し、優れたデジタル受信性能とアナログ受信性能（同社従来品比同等以上）を実現。

▽形状＝２０×２７.３×３.６ミリ
▽動作電圧＝３.３Ｖ／１.２Ｖ／５Ｖ
▽デジタル受信感度＝マイナス８１ｄＢｍ
▽アナログ隣接妨害＝マイナス３９デシベル。