携帯電話など各種携帯機器向け6マイクロアンペア（最大）の超低消費電流を実現し超小型SNTパッケージを採用したCMOS温度センサーIC

　セイコーインスツル（ＳＩＩ）は、超低消費電流６マイクロＡ（最大）を実現し、超小型のＳＮＴパッケージを採用したＣＭＯＳ温度センサーＩＣ「Ｓ―５８ＬＭ２０Ａ」のサンプル出荷を１９日から開始する。

　新製品は、マイナス５５―１３０度Ｃの温度範囲でプラスマイナス２.５度Ｃの温度精度を持つアナログ出力の温度センサーＩＣで、業界標準品との互換製品となっており、各種携帯機器に最適な製品である。

　アナログ出力の温度センサーＩＣは、温度変化に対して出力電圧が一定に変化する。温度が上昇すると出力電圧が低下する直線関係となるため、広温度範囲で高精度な温度測定ができる。

　水晶振動子などでは、温度により発振周波数が変動するが、温度センサーＩＣを使うことで、温度変化が生じたときにそれに対応して水晶振動子による発振周波数を補正することができる。

　また、このセンサーＩＣは、小型パッケージを採用しているため各種携帯機器、特に携帯電話などの用途に最適である。