透明フィルム仕様でアンテナ・アンプ一体型構造の車載向け地デジ放送受信用フィルムアンテナ

　ミツミ電機はこのほど、アンテナ、アンプの一体型構造の車載向け地上デジタル放送（１２セグ／１セグ）受信用フィルムアンテナ「ＤＣＡ―Ｃ０１」を開発、量産を開始したと発表した。サンプル価格は２５００円。中国・天津三美電機で月産４万個の生産を行っている。

　携帯端末向け地上デジタル放送開始により、地上デジタル放送対応車載向け製品が増えてきている。同時に、美観を損なわず、ロッドタイプの受信感度に近づけたフィルムタイプの需要が高まっている。

　新製品は、アンテナを車窓に取り付けることを前提とした（１）車載向けＡＶシステム（２）車載向けカーナビゲーションシステム（３）車載ＴＶなどの用途向けに開発したもの。ＧＰＳ、衛星デジタル放送で培ってきたアンテナ設計技術を応用して開発したもので、特性を犠牲にすることがないアンテナとアンプの一体型構造。

　特徴は（１）高利得１４ｄＢｉ　ｔｙｐ（２）取り付け作業が簡単なアンテナとアンプの一体型構造（３）小型（外形寸法１１×３７×７ミリメートル＝アンテナ部、ケーブル含まず）（４）熱に強く、視野の妨げにならない透明フィルム（アンテナ内蔵）仕様。

　同社は今後も、高利得、低ＮＦ特性のアンテナ、取り付け作業が簡便なアンテナをシリーズ化し、シェア向上を目指す。