CCDや液晶などプラス/マイナス2電源が必要なデバイス向け小型パッケージを採用し耐圧20Vの高耐圧を実現した2チャンネルＤＣ−ＤＣコンバータＩＣ

　リコーは、小型パッケージを採用し、高耐圧ドライバー内蔵のＤＣ−ＤＣコンバータ「Ｒ１２８３シリーズ」を開発、３１日から受注を開始する。サンプル価格は２００円。生産は、当初ＤＦＮパッケージで１００万個を予定している。

　 新製品は、一つの入力電圧から昇圧された高い電圧と、反転されたマイナス電圧を生成可能な２チャンネルのＤＣ−ＤＣコンバータＩＣで、ＣＣＤや液晶、有機ＥＬなどプラス/マイナス２電源が必要なデバイスに電源を供給するもの。

　 低消費電流化に有利なＣＭＯＳプロセスを採用し、これにＤＭＯＳを組み合わせた新開発の高耐圧ＣＤプロセスを駆使して小型パッケージのＤＦＮ２７３０−１２およびこの分野では最小パッケージのＷＬ−ＣＳＰへの搭載を可能にした。

　 また、従来耐圧の不足から外付けで対応していた２つのスイッチング素子を内蔵。２０Ｖの高耐圧、４００ｍΩの低オン抵抗による高効率を実現している。

　 さらに、２チャンネルある出力の起動シーケンスを制御する立ち上げシーケンス機能や、回路構成上自然放電の難しいマイナス電圧の強制ディスチャージ機能を内蔵している。基本特性も従来のＲ１２８０シリーズに比べ、出力負荷過度応答を大幅に改善している。