デジタルＴＶに接続されたＡＶ機器が読み出す解像度などのディスプレイ情報を格納し4つのＡＶ機器に1チップのFRAMで対応するメモリ機能ＬＳＩ

　富士通は、デジタルテレビに接続されたＡＶ機器が読み出す解像度などのディスプレイ情報を格納し、四つのＡＶ機器にワンチップで対応するデジタルテレビ向けメモリー機能ＬＳＩ「ＭＢ８５ＲＦ４０２」を世界で初めて開発、１２日からサンプル出荷を開始した。サンプル価格は９０円（１万個発注時）となっている。

　新製品は、デジタルＡＶ機器を接続するための標準規格ＨＤＭＩに対応するとともに、従来はＨＤＭＩのポートごとに必要であったＨＤＭＩコネクタ４ポート分のディスプレイ情報用メモリーを一つのＦＲＡＭに集約したもの。

　これにより、ＨＤＭＩポート固有のディスプレイ情報を自動検索し、ＦＲＡＭに格納された共通データから自動変換出力することが可能だ。また、ＥＥＰＲＯＭが４個必要であったディスプレイ情報用メモリー機能を、このＬＳＩ１個で実現でき、デジタルテレビのトータルコストを削減できる。

　さらに、ポートごとに使用されていたディスプレイ情報メモリーをデータの高速書き込みを行うＦＲＡＭ一つに集約することで、デジタルテレビ製造時のデータ書き込み工程の時間短縮が図られる。パッケージは、１６ピンＴＳＳＯＰで供給される。