大幅な低消費電力化や低振動を実現するノートPC用3相センサーレスモータードライバーIC「LV8800V]

　三洋半導体は、ノートＰＣファンモーター制御用として業界で初めての、３相センサーレスモータードライバーＩＣで大幅な低消費電力化や低振動を実現する「ＬＶ８８００Ｖ」を開発、１２月からサンプル出荷を開始する。

　 ノートＰＣは、０８年に１億台以上が見込まれるなど今後の堅調な伸びが期待されるとともに、低消費電力化や静音化がトレンドとなっている。冷却ファンモーターの開発でも低消費電力、高機能化が大きな課題だ。現在、ほとんどのノートＰＣでは単相ファンモーターが採用されているが、同社では、より低消費電力化や低振動、静音化が可能になる３相ファンモーターへの切り替えを促す提案として、ＬＶ８８００Ｖを業界に先駆けて投入した。

　 新製品の採用により、単相ファンモーターとの比較で約３０％の低消費電流化が可能になる。ＰＷＭ入力による可変速制御対応により、低速回転を容易にすることで静音化でき、相切り替え時のソフトスイッチ機能による静音・低振動も実現した。位置検出センサーのホール素子が不要なため、モーター自身の小型化も可能になるとしている。

　 サンプル出荷は来月からで、サンプル価格は１００円。ピーク時で月産１００万個を見込んでいる。また、特徴を強調し、ポータブル電源対応のモーター制御用として各種小型ポンプ、ハンディポリゴンモーター、超小型ファンモーターなどへの応用も提案していく。