事務機器や工業機器向け小型・高密度実装で接触信頼性に優れた有効嵌合長3ミリで0.8ミリピッチの基板対基板用コネクタ

　ケルは、事務機器（複合機、プリンタ）や工業機器（ＰＬＣ）市場向けに、０.８ミリピッチ基板対基板用コネクタ「ＤＰシリーズ」を開発、近く販売開始する。

　 誘い込みを大きく取り、有効嵌合長を大きくしたコネクタで、高信頼の接続機構と高い接触信頼性を確保している。特にユニット間の嵌合口が見えない場合の接続に有効で、小型・高密度実装を可能とする。

　 新製品は０.８ミリピッチと狭ピッチで、ディップタイプの基板対基板用コネクタ。嵌合のための誘い込みガイドを備えており、その嵌合ガイドは嵌合時の位置ズレ最大�]方向プラスマイナス２.５５ミリメートル、Ｙ方向同２.４５ミリメートルに対応できる。特に嵌合口が見えない、ブラインド状態による嵌合時に有効だ。

　 有効嵌合長を３ミリメートル取り、高信頼性を実現。有効嵌合長３ミリメートルのうち、残り１ミリメートルに達した時点で簡易ロックが作動するようになり、クリック感もあり、確実な嵌合を可能とした。簡易ロックは、衝撃振動時に抜けを防止する効果がある。さらに、モールドの形状により逆挿しを防ぐ誤挿入防止機能を備える。

　 長手方向２６.２ミリメートルと小型の製品。今回は、４０極の垂直接続タイプを開発した。エレクトロニクス機器が求める高性能・高信頼を実現する。ＲｏＨＳ指令対応品。

　 サンプル価格は１７０円（プラグ側８０円、レセプタクル側９０円）。初年度販売目標は６０万個。

　 定格電流０.５Ａ（１端子）。接触抵抗８０ｍΩ以下。耐電圧ＡＣ３００Ｖ、１分間。絶縁抵抗ＤＣ２５０Ｖ、１００ＭΩ以上。使用温度範囲はマイナス４０度−プラス８５度Ｃとなっている。