電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
12月20日071220_04 シャープ 半導体素子 光半導体 デジタル情報家電用

新世代のDVD(2層メディア)の記録速度を16-18倍速に高速化できる400mWの業界最高パルス出力を実現した赤色高出力半導体レーザー



 シャープは、400mWの業界最高パルス出力を実現した赤色高出力半導体レーザーを開発し、08年4月から量産を開始する。

  従来の350mWの業界最高出力赤色半導体レーザーで16−20倍速だったDVD−R(一層記録メディア)記録速度を16−22倍速に、8−10倍速の新世代DVD(二層メディア)の記録速度を16−18倍速にそれぞれ高速化できる。

  ノートPCのスリムドライブサイズピックアップ用、デスクトップPCやDVDレコーダ用のハーフハイトドライブサイズピックアップ用にも使える、同社開発の厚み1.8ミリメートルの業界最薄フレームパッケージ(外形寸法5.1×1.8×8.8ミリメートル)で供給する。

  07年2月から発売し、月産500万個になっている350mWパルス出力製品と合わせて、08年4月に赤色高出力半導体レーザーで 同700万個に増産し同レーザーの需要増に応える。

  種谷元隆電子部品事業本部化合物半導体システム事業部副事業部長兼レーザ技術統轄は「LEDで培ったコア技術を生かし、光ピックアップを薄型にでき、コストダウンが可能なフレームパッケージと業界トップの高出力で赤色高出力レーザーのシェアを上げていく」と言う。

≪発光部端面構造を工夫≫

  今回の400mWパルスの赤色高出力半導体レーザーは、既存のパルス光出力350mW品より共振器長を約10%長くし、高出力化につなげた。400mW出力に必要と言われている共振器長より約10−20%短くできた。また、発光部の端面構造を工夫し、400mWで発光部の光密度が20MW/平方センチメートルになっても発光部の劣化が生じないようにした。

  これらにより、400mWパルス光出力とともに、MTTF1万時間以上を達成した。パルス動作電流も350mWで500mA、400mWでも600mAと、業界350mW品並みに抑えた。


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