H・264/AVCコーディング規格などの主要セキュリティ規格と複数コーデックをサポートするSD(標準画像）対応セットトップ端末（STB)用低価格デコーダチップ「STi5202」

　仏伊合弁のＳＴマイクロエレクトロニクスは、主要セキュリティ規格と複数コーデックをサポートするＳＤ（標準画像）対応セットトップ端末（ＳＴＢ）用低価格デコーダチップ「ＳＴｉ５２０２」を発表した。

　このチップは、ＳＴのシングルチップＨ・２６４　ＨＤ（高精細画像）対応デコーダ「ＳＴｉ７１０９」と同じアーキテクチャを使用しており、ソフトウエアの互換性もある。

　Ｈ・２６４／ＡＶＣコーディング規格およびＭＰＥＧ―２をサポートする高度なビデオ・デコーダと、すべての放送基準に対応する柔軟なマルチチャンネル・オーディオ・デコーダを集積。コンテンツ保護のため、「ＳＴｉ７１０９」で使用された第４世代セキュリティ技術を搭載しており、「ウインドウズ・メディアＤＲＭ１０」および「セキュア・ビデオ・プロセッサ（ＳＶＰ）」基準に対応。これによりコンテンツ保護と同時に、民生用電子機器間でのデジタル著作権のやり取りが可能となる。

　同チップは、「ＳＴｉ７１０ｘ」ファミリーに使用されているソフト／ハードウエア複合デコーディングエンジンをベースに構築されており、最近規定された中国の「ＡＶＳ１―Ｐ２　Ｊｉｚｈｕｎプロファイル４・０」レベルの映像復号化基準とともに、フラッシュビデオ、ＤｉｖＸ、テレビ会議基準もサポート。

　２７×２７ミリのＢＧＡパッケージで現在、量産出荷中で、「ＳＴｉ７１０９」と同じセキュリティ・オプションを提供する。