高機能・高集積化されたフロントエンド部ICとISDB-Tに準拠した高性能な復調ICを採用することで小型化を実現したブラジル向け地上デジタル放送用チューナ

　ミツミ電機は、ブラジル向け地上デジタル放送用チューナ「ＤＶＴ３３―ＢＲ０１ＤＴ」を開発、３月から量産を開始する。サンプル価格は１万円（消費税別）となっている。

　生産計画は、中国の天津三美電子（天津市）で３月から月産５万個、７月からは同１０万個を予定している。

　新製品は、ブラジル地上デジタル放送に対応したチューナ。高機能・高集積化されたフロントエンド部ＩＣと、ＩＳＤＢ―Ｔに準拠した高性能な復調ＩＣを採用することで小型化を実現し、薄型フラットＴＶやＤＶＤレコーダなど幅広い製品に搭載できる。

　特徴は（１）高性能復調ＩＣを採用し、高感度で隣接妨害など各種妨害耐性に優れる（２）縦型・小型形状タイプ（ＳＢＴＶＤ―Ｔ、ＩＳＤＢ―Ｔ準拠）（３）分配器を備え、専用レシーバ（ＳＴＢ）での使用に最適（受信周波数はデジタル放送チャンネルのみに対応）。

　主な仕様は、受信周波数範囲はＶＨＳ／ＵＨＦ：チャンネル７―１３／チャンネル１４―６９。受信入力レベル範囲ｔｙｐマイナス２０―同７５デシベル（ｍＷ）。隣接チャンネル妨害ｔｙｐ３２／３６デシベル。ＩＦ周波数４４メガヘルツ。制御方式は�T2Ｃバス。外形寸法（取り付け部）は７２.０×４０.５×１３.２ミリメートル。

　ブラジル政府は０６年６月に同国デジタルＴＶ方式として、日本のＩＳＤＢ―Ｔ方式に基づくブラジル地上デジタルＴＶ方式ＳＢＴＶＤ―Ｔの採用を決定した。

　ブラジルＳＢＴＶＤフォーラムによると、０７年１２月からサンパウロ圏で地上デジタル放送が開始され、０９年末には主要都市圏で、１３年には全土でデジタル放送が受信可能となる予定だ。